これまでにゼミの輪読で取り扱った本を紹介するページです。メンバーによる説明をつけています。
特集 横浜〈都市百選特番〉
(月刊『地理』2023年5月号,古今書院)
ゼミ担当教員含む6名の都市を研究する地理学者が,それぞれの視点で横浜を診断した特集号。一般向けの商業誌のため,読みやすい文体で,著者ならでは,地理ならではの見方・考え方で横浜という都市の特徴を読み解いている。輪読の経験を活かして,秋学期には横浜を巡検予定。
まちの地理学―まちの見方・考え方―
(牛垣雄矢著,古今書院)
ゼミ担当教員の初めての単著。店舗が集積する「まち」を,地理学を中心に商学・社会学・都市計画学など周辺科学の成果も踏まえつつ,まちの特徴や構造のとらえ方をまとめたもの。随所に著者やゼミ生,ゼミOB・OGによる修士論文,卒業論文,臨地研究の成果として学術論文で発表した知見を盛り込んでいる。ゼミ担当教員自身の成果のため,輪読では活発な議論を期待したい。
論文から学ぶ地域調査 地域について卒論・レポートを書く人のためのガイドブック
(岡本耕平監修,阿部康久・土屋 純・山元貴継編,ナカニシヤ出版)
これから地理学的な調査・研究法を学ぶ人向けの本で,対象は国内外の様々なテーマに及ぶ。各著者が,それぞれ具体的に論文名をあげ,研究を行う上での工夫や苦労などがエピソードを交えながら記述されており,臨場感を感じることができる内容になっている。幅広い研究方法を学ぶことができ,ゼミで輪読として取り上げる本として適当である。
都市構造と都市政策
(近畿都市学会編,古今書院)
広い意味での都市構造(空間,経済,社会等)を踏まえて都市政策や都市づくりを論じたもので,執筆者は地理学のほか,経済学,経営学,都市計画など,様々な専門分野にまたがる。都市地理学の概念から都市の将来を議論する際の教科書として適している。
図説 日本の都市問題
(藤塚吉浩・高柳長直編,古今書院)
様々な都市問題の事例や都市地理学的な概念を,多くの図表を使って分かりやすく説明しており,都市地理学的な議論の題材として適している。
都市の人文地理学
(稲垣 稜著,古今書院)
都市の実態解明に,人文地理学がどのように関わってきたのか。人文地理学の研究成果をもとに,平易に解説している。
新しい都市地理学
(高橋伸夫・菅野峰明・村山祐司・伊藤 悟著,東洋書林)
都市地理学に関する,ベーシックな概念や伝統的な考え方がコンパクトにまとめられた1冊。当ゼミではこの本を「必読書」として位置づけています。版が重ねられているので入手しやすく,それは同時に長く読まれている本であることの証左とも言えます。
都市社会学・入門
(松本康(編),有斐閣アルマ)
社会学分野の1つである都市社会学について、基礎事項から学びたい人を主な対象とした1冊。中身もテーマごとにまとめられており、とても読みやすいものとなっております。
2017年度前期の輪読指定図書。
よくわかる都市地理学
(藤井 正・神谷浩夫編著,ミネルヴァ書房)
見開き1~2ページで1テーマを紹介する「よくわかる」シリーズの都市地理学版。シリーズの他のものに同じく,「さっと読むことも出来るが,気になったテーマを深化させるための参考文献が充実している」のが特徴です。2016年度の輪読指定図書。
2015年度後期の輪読指定図書。
近年話題の「クリエイティブクラス」は何者なのか?そしてインターネットでやり取りができる現代において,なぜクリエイティブクラスは特定の地に集まるのか?というテーマで書かれた1冊。
地理学の起源とは?に迫る。フンボルトやリッターをはじめ,地理学のレジェンドたちの研究を追いかけた一冊。
増え続けるコンビニは,いったいどのような戦略に基づいているのか?場所の重要性を改めて考える一冊。
都市地理学の研究視点や事例について紹介された一冊。
都市内部における市街地化の時期と定住者の年齢を考慮した都市ライフサイクル仮説など,都市地理学の概念を用いて都市の問題や再生について学ぶことができる一冊。
名古屋をフィールドに,長年都市地理学を研究されてきた林先生の1冊。
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